クハ481 300番台を種車とする、クハ183 700番台・クロ183 2700番台・クロハ183 700番台・が該当。
直流化改造で183系へと形式変更されてもクハ481 300番台時代の特徴は残った。

CP機器搬出入用の蓋自体には差違が見当たらないが、点検用蓋と通風グリルに違いがみられた。

1.点検用蓋 

 福知山区在籍の車両では次の画像で示すように6種類が存在。
 
@:オリジナルの四隅で蓋を留めるタイプ
A:縦の中央付近に一カ所追加した、6本で留めるタイプ。右側中央の留め具がやや高い位置にある。
B:6本タイプだが、こちらは右側中央の留め具が低い位置にある。
C:他のタイプが点検穴より蓋が大きく段差があるのに対し、蓋と車体が面一で収まる段差無しのタイプ。四隅が丸い。
D:6本タイプの中央部分の留め具が平行。
E:Bと似て右側中央の留め具がが低いが、Bほど段差が無い。

余談だが、保安装置標記の「S」は搬出入蓋と点検蓋の間に標記するのが基本のようで、福知山区配置車では
点検蓋の上に標記している。ただ、Eは点検蓋上に標記せず搬出入蓋に記載されるも定位置より低い位置にある。

該当車番は以下の通り。
@:A〜E以外
A:クハ183−710・711・クロ183−2709
B:クロ183−2706
C:クハ183−703
D:クハ183−708・クロ183−2708
E:クロ183−2703・クハ183−712

 2.通風グリル

 こちらでは3種類の特徴がみられた。
 
画像左:通風グリルの縁をネジで留めてある。
画像中央:オリジナル状態。点検蓋同様、搬出入蓋より一段上になる。
画像右:通風グリルの縁に段差がない。 
 
画像は両方ともクハ183−710で左がC35編成時代で右が編成組み換えでB41編成に入った後。
C35編成時代で既に底辺以外段差が無くなっており、B41編成で準国鉄色へ塗色変更された後では
段差が全て無くなっている。この事から、段差無しタイプは塗装の度に塗料で段差が埋められたと推測。