1996(H8)年3月16日ダイヤ改正で山陰本線・園部〜綾部とKTR宮福線が電化開業し
優等列車を電車化することになり485・489系から改造され増備されました。
塗色はJR独自のザイン・配色となり、下り向き先頭車が全室グリーン車となったため
従来のG編成と区別されT編成となり、6連固定のT61・T62と基本4連のT41〜T45。
増結用のTU1〜TU5と編成番号が振り当てられました(下図参照)。基本4連と同数の
増結編成も準備され全ての編成が6連での運転が可能でした。

前述のように全室グリーン車となった先頭車はクハ481−300番台からの改造車が
クロ183−2700番台、クハ489−700番台からの改造車がクロ183−2750番台と
なりました。クロ183は新形式ですが、485系(クハ481→クロ481)で改造による
先頭全室グリーン車への改番が2000番以降で区分されるようになっているため
本形式もそれに倣い2000番に区分。更にクハ481からクハ183への改造区分である
700番台と合わせ2700番台となったと推測します。
モハ182は種車の形式区分の違いで新たに700番台が登場。クハ183とモハ183、
種車がM+M’1000番台のユニットはG編成(後のB編成)の続番となっています。

 使用列車は電化で新たに運転を開始した山陰本線系統の「きのさき」「はしだて」
「たんば」を中心に福知山線系統の「北近畿」と新設された「文殊」にも使用される
ことになりました。また、間合いで普通列車への使用や冬季臨時では4連の編成を
2本使用の8連での運転も見ることが出来ました。

 1999(H11)年10月2日からは舞鶴線電化開業で新たに設定された「まいづる」の
運用にも入るようになりました。

 この内容で活躍したのは2003(H15)年10月1日ダイヤ改正までですが、厳密には
クモハ183を迎え入れるに当たりダイヤ改正の1ヶ月前から、転属増備される編成と
G編成を巻き込んだ編成の組み換えが発生するまででした。
(詳細は福知山運転所183系情報局に掲載されています)
 
 電化開業前の試運転列車。HMは「回送」印字の紙を貼ったまま。WP運転。
 
 
以下は6連貫通編成でのJR色183系・T編成の記録です。「たんば」は設定本数・時間帯
の関係とJR色なので無理に撮ってないです(^^;
            
            
            
            
      
             
 
T編成使用終了後は3連のC編成使用となったため変化の大きかった列車。
 
 舞鶴線内でも6連で特急の威厳もありました。(真倉〜梅迫)
             
 
 後にB63編成へ組み替えられ準国鉄色になるクハ183−704先頭のT61編成。
 
 山陰本線の有名撮影地にて。
             
 
A・C編成へ組み換え後、宮福線内は4連運転に。 
 
 福知山線からの「文殊」と共に北近畿タンゴ鉄道に乗り入れるようになった列車。
             
 
 末期にはJR色編成は通年4連となったため、この姿も期間限定でした。
 
 初期にはHゴムが灰色の車両も存在。
            
 
 山陰本線では間合い運用で普通列車にも使用されていました。
              
 
 福知山線の有名撮影地にて。
 
 改造でクロハを投入した北近畿号にもT編成登場で全室グリーン車が運用されることに。
             
 
 福知山線では特急券不要の「ライナー」運用が存在。
 
 後に「北近畿2号」として福知山始発となり消滅。
             
 何故か英語表記が2種存在していたので掲載。
 
                 
 画像は客扱い列車ですが終着の大阪を目前に早々と幕回しを行い「回送」表示で通過。
              
 こちらの方がよく見掛ける表記。
 
                  
影がモロに正面に被っていますが、他に画像が見当たらないので…(汗) 
 
 

T編成