特徴・細部

国鉄時代には無かった愛称札受けですが、今ではJR西日本の通勤型電車に備わっています。主な活用法は「弱冷房車」表示に使われていており、実際には一部の車両しか活用されていません。この愛称札受けですが、最初に取付けられたのは宮原区の103系だと記憶しています。取付け当時宮原区103系は4連で、既に弱冷房のサービスは開始されていて下り方(新三田向き)のクハ103が該当していました。当時の表示方法は現在の207系で未だに採用されている「ステッカー」表示で1年中表示されているのをはじめ、貼り付けの歪み、一部剥離など見苦しい状況にありました。(207系はリブの間に貼られているため歪みは見られないようです)その様な中、宮原区の103系に廃車発生品と思われる愛称札受けが取付けられ、それまでのステッカー表示に変わりプラスチック板での表示になりました。(113系等の近郊型は当初より愛称札受けが付いており同様に表示)これで冬季は取り外すだけで季節外れな表示も無くなりました。(盗難の危機に遭う可能性は出ましたが)その後は他区所の国鉄型通勤車(103系・201系・205系)全車に取付けられるようになりましたが廃車発生品だけでは追いつかず金属加工品と見られる札受け部分が薄っぺらい「JR版愛称札受け」が登場しました。宮原区の103系も6連増強時に下り方2両が「弱冷房車」になりましたが愛称札受けは「JR版」です。
廃車発生品利用のクハ103。札が入っていなければ
号車札受け同様の取付け部分(ネジ取付け部)が見られる。
こちらは「JR版」。札受け部分に厚みが無く、取付け部分も異なる。

                           戻る